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無残な切り株

切り株の写真

まるで呼ばれたかのようにそこへたどり着いた私は唖然としました。

そこにあったのは切り株でした。まだ切られたばかりで周りにはおがくずが残っていました。

その樹は「苔むし朽ちかけた樹」でした。幼少のころの友人の思い出と共にあり、ひっそりと今までずっとそこに立っていました。朽ちかけているように見えていたとはいえ、まだ緑の葉を広げて元気に生きていました。きっと、私が死んだ後もずっとそこに立っているのだろうとすら思っていました。

その樹が、切られてしまったのです。

ちょっと前にその樹にテープが巻かれていたことには気づいていました。何かの目印のようで、もしかしたら切り倒す準備なのかと嫌な予感はしていました。まさかその予感が的中してしまうなんて……。

今日、その道を通りかかったのは本当に偶然でした。自転車で出かけようと思ったらパンクしてしまって、仕方なく歩いて散歩に出かけることにしました。いつもの散歩のコースを歩き始めたのですが、なぜか今日に限っていろいろと道を遮るものがあっていつもとは違う道を歩くことになってしまいました。その樹の前はいつもなら散歩のコースではなかったのに、なぜか今日はそこにたどり着いてしまったのです。

そして、目の前には無残な切り株の姿。その樹が自らの最期の姿を見せようと私を呼び寄せたとしか思えませんでした。

なんでこんなことをしてしまうのだろうと悲しみと怒りがこみ上げてきました。

形あるものはいつかは失われる。それは仕方のないことだとはわかっていますが、まだ精いっぱい生きていたその命を人の手で奪う必要などあったのでしょうか? 何十年もそこにあり続けたその樹に対する敬意はなかったのでしょうか。

その樹の思い出を語る相手ももはやこの世にはおらず、その樹が切られても誰も何とも思わないのかもしれませんが、私にとっては亡き友人の霊が宿る特別な思い出の樹であり、ただただ残念であり、何もできなかったことが無念でもあります。

私の見る物、触る物は皆死んでゆく。まるで死神に出会ってしまったかのように。

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テーマ : 伝えたいこと・残しておきたいこと
ジャンル : 日記

tag : 死神 運命 切り株

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